今回はiCloud DNS バイパスを利用して、iPhone、iPad、iPod touchにかかってしまったアクティベーションロックの解除方法について説明しました。また、iCloud DNS バイパスを利用せず、アクティベーションロックの解除方法も紹介します。
iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watch、このような人気製品、新品は高額で手を出しにくく、中古でお探しの方も多いと思います。iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watchを中古でゲットしたものの、起動してみたら「アクティベーションロック」と表示されて使えないというケースもあります。「アクティベーションロック」とは何か、上記のケースがあった場合はどう対応すればいいのか、これから皆さんに説明したいと思います。
「アクティベーションロック」というのは「iPhoneを探す」機能の一部です。デバイスとその使用者本人を照合する役割を果たしています。しかしながら、iPhone、iPad、iPod touchを売却するなどの理由で手放す場合にアクティベーションロックをオフにすることを忘れてしまったら、iPhoneやiPadがロックされて次の使用者が新しいデバイスとして使用できなくなります。
iCloud DNSサーバーでの制限
iCloud DNS バイパスというサービスを使うことで、アクティベーションロックを回避(バイパス)することができます。この方法によってiPhoneが使用可能になります。
DNSとはDomain Name Systemの略です。インターネットの住所録のようなものです。具体的に言うと、ドメイン名(URLの文字列)とIPアドレス(コンマで区切られた、それぞれ0~255からなる4個の数字の組み合わせ)を対応付ける仕組みのことを指しています。例えば私たちがウェブサイトにアクセスするときにドメイン名とIPアドレスの変換が常に行われていて、これを行うのがプロバイダのDNSサーバーです。
ここからiCloud DNS バイパスを利用してiPhoneのロックを解除する手順について紹介します。
1)まず、アクティベーションロックがかかったiPhoneを起動し、初期設定を行いましょう。
2)言語と国の設定後、Wi-Fiの設定画面になります。ここで接続したWi-Fiアイコンの右横にある「i」マークをタップします。
3)Wi-Fiの詳細情報が表示されます。このうち、「DNS」欄の「DNSを構成」という項目をタップしてください。
4)DNSの画面が開いたら、「手動」をタップして「DNSサーバ」を編集します。既にあるDNSを削除し、代わりに以下のIPアドレスを入力してください。
5)iCloud BypassのDNSは、サーバーはお住まいの地域によって異なります。注意する必要があります。例えば日本の場合はアジアのIPアドレスを入力します。
6)DNSを置き換えたら右上の[保存]を押して初期設定画面に戻り、作業を続行します。
7)アクティベーションロックの画面まで進んだら、Apple IDとパスワードの入力欄の下に[アクティベーションロックヘルプ]とありますので、こちらをタップしてください。
8)すると、「あなたは私のサーバーに正常に接続されました」と表示されます。
9)これで、アクティベーションロックを回避し、iPhoneの機能の一部を使うことができるようになります。
下記の写真も参照してください。
前文も記載しましたが、iCloud DNS Bypassはアクティベーションロックを回避できるという点では優れています。しかしながら、iPhoneのすべての機能が使えるわけではないというデメリットがあります。
もし、前の所有者と連絡が取れる場合は、iCloudの「iPhoneを探す」から初期化を行ってもらうことでアクティベーションロックを解除することができます。もちろん、解除後はiPhoneのすべての機能が利用可能です。
1)まず、前の所有者に頼んでiCloudの「探す」ページにアクセスしてもらい、Apple IDとパスワードでサイインしてもらいます。
2)「iPhoneを探す」が開いたら、デバイスの現在地周辺の地図が表示されます。ここで、画面上部の「すべてのデバイス」をクリックし、デバイスのリストから該当するiPhoneを選択してください。
3)選択したiPhoneに対する操作のオプションが表示されます。「iPhoneを消去」をクリックしてください。
4)次の画面で[消去]をクリックすると、iPhoneのデータが遠隔で消去されます。
5)消去が終わると、iPhone操作オプションのところに「消去済み」と表示されます。[アカウントから削除]をクリックしてください。
6)ここで[削除]をクリックすることで、Apple IDとの紐づけを完全に遮断することができます。
もし前の所有者に連絡を取れなく、あるいはApple IDとパスワードが忘れてしまった場合、専門の業者またはツールでのみロックを解除できます。
ツールでロックを解除すると、安全性と信頼性を保証できるか事前調べておくほうが最善です。ここでは筆者実際に使用したAnyUnlockというツールを例にとして紹介します。ちなみにiPhone5sとiPhoneXで試してみましたが、スムーズにロックを解除できます。
AnyUnlock (公式サイトから)
Apple認定の開発者で、そして返金保証付くので、信頼性が高いと思います。AppleIDもパスワードも忘れた方に勧めです。
これからiPhoneのiCloudアクティベーションロックを解除する手順を紹介します。
ステップ1. AnyUnlock – アクティベーションロック解除をダウンロードしインストールします。
ステップ2.AnyUnlockを起動して、iPhoneをUSBケーブルでパソコンと接続します。「アクティベーションロックをバイパス」>「スタート」の順にクリックします。
ステップ3.「脱獄開始」をクリックして、脱獄プロセスに入ります。
ステップ 4.脱獄ツールがダウンロードされたら、デバイスモデルを選択して、画面の手順に従ってデバイスをDFUモードにします。
ステップ 5.デバイスの脱獄が完了すると、デバイスの情報を確認して「今すぐ開始」をクリックします。ロック解除のステップに進みます。
ステップ6.バイパス処理が完了すると、以下のようなインターフェイスが表示されます。最後は「完成」をクリックします。
Appleは常に、セキュリティをできる限り厳しくするよう努めています。アクティベーションロックを強制解除するため、どんなツールを使っても以下の結果を避けることができません。以下の点を確認した上、決定してください。
1.脱獄後に考えられる効果:
SIMカードを利用して電話したり、モバイルで通信したりすることができなくなります。
FacetimeやiMessageを利用できなくなります。 設定でiCloudへのサインイン機能は利用できなくなります。 iTunesでは使用できません。
2. バイパスした後、デバイスをリセットしたり、アップグレードしたりしないでください。リセットやアップグレードしたら、デバイスは再びロックされます。
DNSサーバーはiCloudアクティベーションロックをバイパスする良い方法ですが、iOSすべての機能を楽しむことができません。制限のないiPhoneを楽しみたいのであれば、専用のソフトウェアのご使用をお勧めします。