この記事では、iPhone、iPadクイックスタートが反応しない、始まらない原因や対処法またはクイックスタートのときに、注意すべきことをご解説します。是非ご参考ください。
iOSのクイックスタートを利用する際、専門画面が表示されない事や、途中でエラーが出ること等多いです。筆者の会社ではiPhone 12やiPhone 13を使っている人も同じ問題がありました。この記事では、iPhoneを例として、クイックスタートが反応しない、始まらない原因や対処法をまとめて解説します。iPad同士も同じ手順です。
iOSのクイックスタートはiPhone/iPad デバイスの機種変更する際、データを移行できる便利な機能です。Bluetoothを使って簡単にデバイス間でデータ移行できます。クイックスタートを使えば、今使っているデバイスの情報を使って、新しい iOS デバイスや iPadOS デバイスをすばやく設定できます。
クイックスタートを利用するには、利用条件を満たしていないと使うことができません。使用する前、下記の条件を確認しましょう。
新しいiPhoneの容量は古いiPhoneより少ないと、データが送れないのが当たり前です。
容量いっぱいまで使用していた128GBの古いiPhoneから128GBの新しいiPhoneにデータ移行するしようとしても、失敗する場合もよくあります。データは多いほど、転送中でエラーが発生しやすくなります。
例えば、グラスにいっぱい入れた水を移し替えるには、同じサイズのグラスかもっと大きなグラスか、どちらが水をこぼさずに移し替えやすいですか。
ですので、新しいiPhoneのストレージは余裕があるかどうかをご確認してください。
古いデバイスでストレージ使用量は「設定」ー「一般」ー「iPhoneストレージ」の順に確認できます。
状況によってデータを一部削除する必要があります。データを削除することを検討したい方には、他の移行方法をオススメです。
旧機種のiPhoneでApple IDにサインインした状態でないとクイックスタートを利用することができません。以下の方法でApple IDを確認できます。
「設定」の画面で「Apple ID、iCloud、メディアと購入」が表示される場合はサインインできています。
「設定」をタップして、一番上に「iPhoneにサインイン」が表示される場合はサインインしていません。「サインイン」をタップしてApple ID とパスワードを入力してください。
クイックスタートを利用するには、新旧iPhoneを近付けておく必要があります。iPhone のデータの移行が終わるまで、2 台のデバイスを電源につないだまま、互いに近付けておいてください。
また、低電力や電源が切れるとデータ移行がうまく進まないかもしれないので、両方のデバイス電源ケーブルにつないだまま、近付けて置いてみてください。
クイックスタートはBluetoothがオンにしないとできません。移行先のiPhoneは工場出荷時の状態なので、Bluetoothを内部的にオンしています。移行元のiPhoneのBluetoothを確認しましょう。
移行元の「設定」画面の「Bluetooth」をタップして、「Bluetooth」の右側にあるスイッチを「オン」にします。
もしWiFiを利用する場合、両方のiPhoneとも安定なWiFiに接続できているかご確認ください。
Appleの公式ページから今のデバイスに iOS 12.4 以降または iPadOS 13.4 が搭載されていれば、クイックスタートでデバイス間のデータ移行機能を使えると言われます。
そのため、両方のiPhoneがiOS12.4以降になる必要があります。iOS12.4以降のバージョンは、iPhone 5s以降の機種に対応しています。
iOSバージョンを確認するには、「設定」アプリを開き、「一般」→「情報」からシステムバージョンを確認できます。
アップデートする必要がある場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」からアップデート情報を確認できます。
iOSアップデートできない場合は以下のサイトをご参考ください。
新iPhoneの画面に出た認証画像は旧iPhoneのカメラで写す必要があります。しかし、何故かカメラが使えない場合があります。そのような時は認証画像の下にある「手動で認証」をタップして、画面に表示される案内にそって進めてください。
上記の条件を満たしてもクイックスタートできない場合、次の方法を試してみてください。
クイックスタート中にiPhoneの内部でなんらかの問題が起きると、クイックスタートができません。
その時は、一度両方のiPhoneを再起動することでクイックスタートができることがあります。再起動してからクイックスタートの操作をやり直してみてください。
ちなみに、移行先のiPhoneは再起動すると初期画面に戻すので、言語設定後クイックスタートを行えます。
新しく購入した移行先のiPhoneを工場出荷初の状態でないと、クイックスタートを利用することができません。
初期設定を済ませてしまった場合、リセットして工場出荷時の状態に戻す必要があります。次の手順でiPhoneを再度初期化してみてください。
「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」
手順4の「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップして、「書類とデータをiCloudにアップロード」と表示がでるなら、「アップロードを完了してから消去」を押してください。
「iPhoneを消去」を押す→「Apple IDパスワード」を入力して消去。
データを消去してから初期画面と表示されます。古いiPhoneを近くに置いて言語設定してから通常の手順でクイックスタートを開始します。
ワイヤレスでクイックスタートする方法の他に、有線接続でデータを転送することができます。有線接続の場合には、Lightning – USB 3 カメラアダプタと Lightning – USB ケーブルがが必要になります。
ご用意の上、以下の手順で操作を行ってください。
1.Lightning – USB 3 カメラアダプタの Lightning ポートを使って電源に接続します。12W 以上の電源アダプタを使ってください。
2.これまで使っていた iPhone に Lightning – USB 3 カメラアダプタを接続します。
3.新しい iPhone に Lightning – USB ケーブルをつないで、その反対側の端子をアダプタに接続します。
4.引き続き、クイックスタートの手順を実行します。
Appleの公式ページから引用
注意:有線接続でデータの移行に対応しているのはiPhone だけです。
ご利用のBluetoothとWi-Fiが低速の場合や混雑している場合は、ソフト経由でデータを移行することを推奨します。代表的なデータ移行ソフトPhoneTransやAnyTransはよく利用されています。ここではAnyTransを例として、データ移行を解説します。
AnyTransは個別にiPhoneのデータを移行することもできます。
iPhoneとiPad、PC間でデータを個別に/全体移行できます。
iOSバージョンの制限がありません。
LINEのデータを移行できます。
新iPhoneで既存のデータを上書きせずデータを転送できる
新旧iPhoneに異なるApple IDがサインインしていてもデータを転送できる
Step 1: AnyTransをパソコンにダウンロード&インストールします。
Apple認定開発者によって開発されたツール – AnyTransにウイルス、広告、スパイウェア、マルウェアなどの有害なものは一切含まれていません。
Step 2:AnyTransを起動してUSBケーブルで2つのiPhoneをパソコンに接続します。旧iPhoneを選択します。
Step 3:左にある「フォンスイッチャー」をクリック、「今すぐ転送」をクリックして新しいiPhoneへデータを移行します。
Step 4:新旧iPhone を確認して、「次へ」ボタンをクリックします。
Step 5:古いiPhoneから新しいiPhoneに転送したいカテゴリを選び、「次へ」ボタンをクリックすればOKです。転送が終わったら新しいiPhoneを快適に使えます。
数回クリックで、機種変更できます。クイックスタートできない方にはおすすめします。そのほか、無料でバックアップや着信音を自作などの機能を使えます。デバイスとPC間でデータを転送したり、iTunesとiCloudのデータを管理したり、iPhoneユーザーにとって大変便利な機能もあります。AnyTransを体験してみましょうか。
iPhoneのクイックスタートは機種変更のときに大変便利です。
しかし、注意点もいくつかあります。
例えば、古いiOSのバージョンにより古い機種だけ使えるアプリが新しいiPhoneで利用できなくなります。また、App Storeから消えたアプリはクイックスタート、iTunesまたはiCloudで転送できません。
以前まで使用できたアプリをApp Storeで検索しても、表示できない場合、AnyTransを経由して転送できます。具体的にはこちらのページをご参考ください。
LINEトーク履歴は事前にバックアップを取っておかないと、データを移行できません。そのため、クイックスタートをする前に、トーク履歴のバックアップを取るようにして下さい。
クイックスタートでデータを移行する際に、電話がかかってきたり、アラームなどが鳴ったりすることで、データの転送が中断されてしまうことがあります。
なので、クイックスタートする前、アラームなどの通知を一時的にオフにしてください。
今回は、iPhoneのクイックスタートの注意点、うまく行えない時の原因と対処法について解説しました。多岐にわたる注意点があるので、機種変更時の手続きを大幅に簡略化したい方にはAnyTransを推奨します。常にApple製品を利用している筆者はよくAnyTransでiPhoneのデータを管理、バックアップします。非常に便利なのでおすすめします。
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