iPhone・iPadで撮った写真ファイルの名前を変更したいなら、どうすればいいでしょうか?今回はiPhone・iPadのカメラカメラロール写真のファイル名を変更する方法を詳しくご説明します。
iPhoneで撮影した写真が保存される「写真」アプリでは、ファイル名称を確認することができません。これはiOSの仕様のため、表示させる方法はなく、気にならないかもしれませんが、「写真」アプリ以外で管理したい場合、重要になってくるのが「ファイル名」です。「写真」アプリで表示されないファイル名をどうやって変更するのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、iPhoneに保存された写真ファイルの名前変更方法をご紹介していきます。この方法を使えば、写真に連番を付与して好きな順番に並べることができるようになるので、是非お試しください!
iPhoneに保存された写真の名前は、そもそも「写真」アプリの中で表示されないだけでなく、ファイルの名前変更をすることもできません。
これはiOSの仕様がそうなっているため、基本的にはどうすることもできないのです。
しかし、iPhoneを脱獄させることなく、標準機能を使って写真の名前変更を行う方法があります。
使うのは、iOS12以降のバージョンに搭載されているApple純正アプリ「ショートカット」です。
「ショートカット」アプリは、よく使うアプリを使うときの複数操作を、ひとつのセットとして独自のショートカットとして保存し、それを1タップで起動させることができるという優れもの。
昔は「workflow」という、他社製の有料アプリでしたが、Apple社が開発元を買収したことでiOS12以降のバージョンに標準搭載され、全ユーザーが無料で利用できるようになりました。
では、「ショートカット」アプリを使ってどのように写真ファイルの名前変更を行うのか、ご説明していきます。
「ショートカット」アプリは、プログラミングのような要素を持ったアプリのため、使いこなすには慣れが必要かもしれません。
やることをひとつずつ、順を追ってご説明していきましょう。
ここでは、複数ある写真ファイルに一括で連番を付与するという方法を例にご説明しています。
1.ファイル名を指定する
まず最初に、名前変更(リネーム)する写真ファイル名を指定します。
「入力を要求」を実行することで、ユーザーに入力を促し、入力された内容(値)をアプリ側で受け取ることができます。
「変数を設定」で、ユーザーによって入力された内容(値)を「name」に保存します。
変数とはプログラミングでは、一般的に使われる用語のひとつです。意味は、データを保存しておく箱のようなもの、と理解しておけばよいでしょう。今回は、「name」という変数(箱)にファイル名を保存していきます。
2.写真ファイルを選択し、処理を繰り返す
写真ファイルをカメラロールから選択し、写真ファイルの数だけ同じ処理を繰り返しなさい、という命令になります。
「写真を選択」という命令では写真ファイルを1枚しか選択できないため、ここでは必ず「複数選択」のチェックをオンにしておくことを忘れないようにしましょう。
「それぞれで繰り返す」は、上記の処理で受け取った写真ファイルリストに対して1枚ずつ名前変更する目的で設定しています。
3.繰り返した回数が10回未満の場合に連番を0埋めする
連番にする場合、割り振られた桁に合わせて0(ゼロ)埋めしないと順番がおかしなことになってしまいます。
例えば、連番なら「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」となりますが、「1〜9」と「10」とでは桁が変わってしまいますよね。
そこで、0(ゼロ)埋めする必要が出てきます。
0(ゼロ)埋めすると、「01、02、03、04、05、06、07、08、09、10」というように桁が揃うので、ファイル名をソートしたときに狙い通りの順番で並んでくれるのです。
そのため、ここでは10未満の場合に0(ゼロ)埋めさせる処理を指定します。
まず「変数を取得」という処理から「繰り返しインデックス」、つまり繰り返している順番の情報を受け取ります。
ここで受け取った順番を「次の場合」で判断し、その順番が10回未満の場合に「テキスト」で「0(ゼロ)」を「繰り返しインデックス」で処理し、「index」という変数で保存させるのです。
「次の場合」を設定すると、同時にでてくる「その他の場合」には、10以上の連番を設定していきましょう。
「その他の場合」、つまり繰り返し回数10以上の場合には、変数で「繰り返しインデックス」を取得し、「index」変数に保存する命令を与えておきます。
4.1で指定したファイル名に「+3」の連番を設定する
「変数を取得」で、「繰り返し項目」という変数を取得し、繰り返している写真ファイルに対して、連番でファイル名を設定していきます。
「名前を設定」では、最初に入力した「name変数-index変数(ex: input-01〜input-10)」でファイル名が設定されます。
最後に「変数に追加」で「renamePhotos」という変数リストに追加しましょう。
ここは「変数を設定」ではなく「変数に追加」である点に注意してください。
これによって、選択した写真ファイルに対してここまでの処理を繰り返し実行していくようになります。
5.iCloud Driveの中に1で指定したファイル名のフォルダを作成して保存していく
ここまでできれば、あとは名前変更した写真ファイルを保存していくだけです。
保存先としてカメラロールを指定したいのですが、ここではiCloud Driveに保存するように指定しています。
その理由は、iOSの仕様によるものです。
iPhoneのカメラロールに保存した瞬間に、写真の名前が強制的にiOS仕様の名前に変更されてしまいます。
これを避けるために、iCloud Driveを指定しているのです。
まず、「フォルダを作成」で「サービス」を「iCloud Drive」を指定します。
これによってショートカットフォルダ内にファイル名のフォルダを作成されるので、パスに最初に設定した「name」変数を設定しましょう。
「変数の取得」で、先ほど写真ファイル名を設定した変数リスト「renamePhotos」することで、写真ファイル名のデータを取得します。
「ファイルを保存」の「保存先を訪ねる」と「ファイルが存在する場合は上書き」をオフにし、「保存先のパス」で、先ほど作成したiCloud Driveのパスを指定して、設定は完了です。
あとは、このショートカットを実行すれば、iPhone内に保存された写真のうち、選択した写真ファイルの名前変更させることが可能となります。
「ショートカット」アプリという少しクセのあるアプリを使いこなせば、写真ファイルの名前変更が可能であることがお分かりいただけたかと思います。
設定にはコツが必要ですが、難しいことは考えず、上記の通りに設定していけば問題なく動作するでしょう。
iPhone内の写真ファイルの名前変更方法でお悩みの場合は、是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
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